これまで永年に渡りガンさんは、レーシング・カーの開発から始まり、市販車開発、タイヤ開発に、数えきれないほど携わってきました。それもひとつやふたつのメーカーではありません。そして、世界の道を走り、知っています。これほどの経験を積んできたドライバーを、皆さんは他にご存じですか? メーカーのテスト・ドライバー? いいえ。あのF1ドライバー? いいえ、残念ながら及びません。

残念ながらガンさんが、今のポテンシャルを今後何十年も保てるわけではありません。だから今こそ、可能な限り多くの事を伝え残して欲しいと思い、この企画を立ち上げました。ガンさんは快諾してくれました。
ガンさんのメッセージ、経験・知識、ドライビング全てを伝え、残したい。コンセプトは単純明快。ただ、限られた時間の中でどれだけの事を伝えられるのか。初回の内容決定までには多くのディスカッションを費やしました。このずっと企画は続けていくものです。だとすれば、初回は全ての見方の、今後続くこのコーナーの、基本・基盤となる内容にすべきだという結論に達しました。そして選ばれたテーマが『コンフォートとスポーツ』になったのです。この言葉の意味は本編でご理解いただけていると思います。スポーツカーやミニバン、サルーン、どんな形をしていても「根源的に自動車はひとつ」であり「車の最大の魅力は運転する楽しさにある」というガンさんの思いの現れです。
黒沢 元治(くろさわ もとはる)
1940年8月6日生
茨城県日立市出身

日本のモータースポーツの黎明期、60年後半~70年代にかけて活躍。 驚異的なコースレコードを連発する様から「日本最速の男」とまで言われた。
80年代後半に現役を引退後、優れたセッティング能力と分析力を生かし自動車評論家に専念する傍ら、自動車メーカー、タイヤメーカーのアドバイザーとして功績を残す。
通称「ガンさん」。ベストモータリング専属キャスター歴19年。日本カーオブザイヤー選考委員。